ネットワークツール ガイド
2026年9月23日更新
「この接続ではプライバシーが保護されません」という警告が出ると、ほとんどの訪問者が離れてしまいます。原因はたいてい次の5つのどれかで、特定できればどれも数分で直せます。
| ブラウザーのメッセージ | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
NET::ERR_CERT_DATE_INVALID | 証明書の期限切れ、または端末の時計のずれ | 証明書を更新する。訪問者側は日時を直す |
ERR_CERT_COMMON_NAME_INVALID | 証明書がこのドメイン名に対応していない | www の有無も含め、正確な名前を含む証明書を発行する |
ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID | 自己署名証明書、またはチェーンが不完全 | 信頼された認証局を使い、中間証明書をインストールする |
| 鍵マークに斜線、または一部が「保護されていない」 | 混在コンテンツ:画像やスクリプトをHTTPで読み込んでいる | すべてのリソースをHTTPSで配信する |
ERR_SSL_PROTOCOL_ERROR | TLSの設定ミス、または古いバージョン | TLS 1.2と1.3を有効にし、443番ポートを確認する |
もっとも多い原因です。証明書には有効期間があり、しかも短くなっています。最長期間は2026年3月に200日となり、2029年までに段階的に47日まで短縮される予定です。そのため、更新は 自動化 が必須です。Let's Encryptの無料証明書は有効期間が90日で、ACMEクライアントによって更新されます。多くの場合、サーバーやCDNに組み込まれています。
更新に失敗した場合は、ドメインが本当にそのサーバーを指しているか(違えば検証が失敗します)、HTTP検証用に80番ポートが開いているかを確認し、クライアントを再実行します。
証明書には、保護する名前が列挙されています。example.com 用の証明書は、その名前が含まれていない限り www.example.com には使えません。ワイルドカード証明書 *.example.com は www や blog をカバーしますが、ドメインそのものと a.b.example.com はカバーしません。
サーバーは、自分の証明書 と 中間証明書を送る必要があります。1つでも欠けていると、ブラウザーによっては自分でチェーンを補ってサイトを表示しますが、ほかの端末やアプリ、コマンドラインのツールでは失敗します。「自分の環境では動く」という現象の正体がこれです。認証局が提供する「fullchain」ファイルをインストールしましょう。
HTTPSのページで、画像やフォント、スクリプトを http:// から読み込むと、ページの一部が安全でなくなります。ブラウザーは混在スクリプトをブロックし、それ以外にも警告を出します。コードやデータベース内の http:// を https:// に置き換えるか、Content-Security-Policy: upgrade-insecure-requests ヘッダーを追加します。
当サイトのSSLチェッカーでは、発行者、対象の名前、有効期間、残り日数を確認できます。自動更新にしていても、期限の1〜2週間前にリマインダーを設定しておきましょう。金曜の夜に障害が起きるのを防ぐ安全網になります。
多くの場合、チェーンが不完全です。パソコンのブラウザーは中間証明書をキャッシュしていますが、スマートフォンにはありません。サーバーに完全なチェーンをインストールしてください。
いいえ。暗号化の強さは同じです。有料の証明書には組織の実在確認や保証が付くことがありますが、通信の安全性は変わりません。
その人に端末の日時を確認してもらい、別のネットワークでも試してもらいましょう。HTTPS通信を検査するウイルス対策ソフトや社内ネットワークが、警告の原因になることがあります。