ネットワークツール ガイド
2026年10月7日更新
プリンターの設定、ポート開放、ルーターの管理画面へのログインには、グローバルIPではなくローカルIPとルーターのIPアドレスが必要です。端末ごとの確認方法を順に紹介します。
自宅のパソコンには、実は複数のアドレスがあります。よく混同される3つを整理しましょう。
| アドレス | 例 | 見える範囲 | 役割 |
|---|---|---|---|
| グローバルIP | 203.0.113.x | インターネット上のすべてのサイト | プロバイダーがルーターに割り当てるアドレス |
| ローカルIP(プライベートIP) | 192.168.1.34 | 家庭内ネットワークのみ | ルーターが各端末に割り当てるアドレス |
| ルーターのIP(デフォルトゲートウェイ) | 192.168.1.1 | 家庭内ネットワークのみ | ルーターの家庭内での住所であり、管理画面の入口 |
この仕組みを支えているのが NAT(アドレス変換)です。スマートフォン、パソコン、テレビがインターネットに出るとき、ルーターがまとめて1つのグローバルIPに置き換えます。外部のサイトから見えるのは、このグローバルIPだけです。
そのため、NetCheckの「IPアドレス確認」ツールに表示されるのは グローバルIP です。ローカルIPは通信の途中で置き換えられるので、サイト側からは見えません。ローカルIPとルーターのIPは、端末そのものの画面やコマンドで確認します。
いちばん早いのはコマンドプロンプトです。Win + R を押して cmd と入力し、次のコマンドを実行します。
ipconfig
使用中のアダプター(Wi-Fi または イーサネット)の下にある IPv4 アドレス がローカルIPです。コマンドを使わない場合は 設定 > ネットワークとインターネット > Wi-Fi(またはイーサネット)から接続中のネットワークのプロパティを開き、「IPv4 アドレス」を確認します。
システム設定 > ネットワーク で Wi-Fi または Ethernet を選び、詳細 を開くとIPアドレスが表示されます。ターミナルなら次のとおりです。
ipconfig getifaddr en0
多くのMacでは en0 がWi-Fiです。何も表示されなければ en1 を試してください。
ターミナルで次のどちらかを実行します。
hostname -I:アドレスだけを一覧表示します。ip addr:インターフェースごとに詳しく表示します。inet で始まる行を見ます(lo の127.0.0.1は除く)。設定 > ネットワークとインターネット > Wi-Fi で接続中のネットワークの歯車アイコンをタップし、必要なら 詳細設定 を開きます。メニューはメーカーによって異なり、Galaxyでは 設定 > 接続 > Wi-Fi > 歯車アイコン、ほかの機種ではネットワーク名をタップするだけで表示されることもあります。設定 > デバイス情報 > ステータス にIPアドレスが載っている機種もあります。
設定 > Wi-Fi で接続中のネットワークの (i) をタップします。「IPアドレス」がローカルIPで、その下の ルーター がルーターのIPアドレスです。
ルーターは、家庭内の端末にとっての デフォルトゲートウェイ です。次の方法で確認できます。
ipconfig の デフォルト ゲートウェイroute get default の gateway の行ip route の default via の後ろのアドレスよく使われるのは 192.168.1.1、192.168.0.1、10.0.0.1、192.168.1.254 です。国内のメーカーでは、NECのAtermシリーズが192.168.10.1、バッファローの多くの機種が192.168.11.1を初期値にしています。ただし推測に頼らず、上の方法で実際のゲートウェイを確認するのが確実です。正確なアドレスと初期パスワードは、たいていルーター本体のラベルに記載されています。
インターネット上では使われず、家庭や社内のネットワーク専用に決められている範囲は3つです。
| 範囲 | 内容 | よく見る場所 |
|---|---|---|
| 10.0.0.0/8 | 10.0.0.0から10.255.255.255まで | 一部のルーター、社内ネットワーク |
| 172.16.0.0/12 | 172.16.0.0から172.31.255.255まで | 社内ネットワーク、仮想マシン |
| 192.168.0.0/16 | 192.168.0.0から192.168.255.255まで | 家庭用ルーターの大半 |
169.254.x.x で始まるアドレスが表示されたら、端末がルーターからアドレスを 受け取れず、自分で仮のアドレスを付けた状態です。この場合インターネットにはつながりません。ケーブルやWi-Fiのパスワードを確認するか、ルーターを再起動してください。
IPv6の fe80:: で始まるアドレスはリンクローカルアドレスで、すべてのインターフェースに自動で作られます。探しているローカルIPはこれではないので、IPv4アドレスを見てください。
アドレスを配っているのは、ルーターの DHCP 機能です。各端末は一定期間アドレスを「借りて」いるだけなので、期限切れやルーターの再起動、長期間の未接続のあとには別のアドレスになることがあります。普段は問題ありませんが、プリンター、NAS、防犯カメラ、ポート開放の設定には固定のアドレスが必要です。
おすすめは DHCPの固定割り当て(機種によって「DHCP予約」「IPアドレス固定割当」などの名称)です。ルーターの管理画面で端末のMACアドレスを選び、いつも同じIPを割り当てます。端末側で手動で固定するより、アドレスの重複が起きにくく安全です。
ブラウザのアドレス欄にルーターのIP(例:http://192.168.1.1)を入力すると、管理画面が開きます。次の点を守りましょう。
グローバルIPはNetCheckの「IPアドレス確認」ツールで、ローカルIPとルーターのIPはこのガイドの方法で確認すれば、ネットワークの全体像がつかめます。
Windowsはコマンドプロンプトでipconfigを実行し「IPv4 アドレス」を見ます。Macはシステム設定 > ネットワーク > 詳細、iPhoneは設定 > Wi-Fi > (i)、Androidは接続中のWi-Fiの詳細で確認できます。多くは192.168または10で始まります。
ルーターのIPはデフォルトゲートウェイとして表示されます。Windowsならipconfigの「デフォルト ゲートウェイ」、iPhoneならWi-Fiの詳細の「ルーター」を見てください。192.168.1.1や192.168.0.1が多く、本体のラベルにも記載されています。
グローバルIPはプロバイダーがルーターに割り当て、インターネット上のサイトから見えるアドレスです。ローカルIPはルーターが家庭内の各端末に割り当てるもので、NATによって外部からは見えません。
ルーターが別のアドレスを使っている可能性があります。ipconfigやスマートフォンのWi-Fi詳細でデフォルトゲートウェイを確認してください。そのルーターのネットワークにつながっているか、VPNがオフになっているかも確かめましょう。